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修身、斉家、治国、平天下

中国の書物、五経の一つ「礼経」を補注した「礼記」の一編である『大学』、その内容には「明明徳、親民、止於至善」の三綱領と「格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下」の八条目が提示されています。
吉田松陰先生は、八条目の後半の四つ「修身、斉家、治国、平天下」を用いて孔子・孟子を批判し、我が国における士の道の在り方を説いています。

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孔孟生国を離れて他国に事へ給うこと、
済まぬことなり。
凡そ君と父とは、其の義一なり。
我君を愚なり昏なりとして、
生国を去て他に往き君を求むるは、
我父を頑愚として家を出て隣家の翁を父とするに済し。
孔孟此の義を失い給うこと、
如何にも弁ずべき様なし。
或日孔孟の道大なり、
兼て天下を善くせんと欲す、
何ぞ自国を必すとせん。
且つ明君賢主を得、我道を行う時は、
天下共に其の澤を蒙るべければ、
我生国も固より其の外にあらず。
曰く、天下を善くせんと欲して我国を去るは、
国を治めんと欲して身を修めさざると同じ。
修身・斉家・治国・平天下は『大学』の序、
決して乱るべきに非ず


(「講孟余話 」巻之一、第一揚『孟子序説』より)


上記のとおり、四条目(八条目の後半の四つ)の大切さはよくよく感じていたのですが、
この四条目が「戦後教育により失われてしまった」との記述をネット上でみつけました。
現在の教育に言及するなかなかの内容です。以下にリンク先です。ご一読を。

『教育』エピローグ(小谷野敬一郎氏)

今の学校教育がかような重要事項を教えないために、子供には親が直接に教訓するしかありません。
しかし教訓しようにも、今の若い親もそのような教育など受けていません。
子供にペットのような名前をつける親が急増しているのも道理です。学も無く、徳も低く、日本人たる誇りも無いからです。
自虐史観を備えさせられ、日本人たる誇りを芽生えさせないようにする教育システムは実に見事です。

これがためには、自ら大和魂を啓発しなければなりません。

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